LOUDNESSのリーダーでドラムスの樋口宗孝、逝去
2008年12月1日 時事ニュース
小学校高学年~中学生の頃、好きなアイドルの切り抜きを
下敷きに挟むのが物凄く流行っていた。
「レイジー」の切り抜きを挟んでいる子も多数居たけど
その大多数はヴォーカルのミッシェル(影山ヒロノブ)で
中に数名、ギターのスージー(高崎晃)が混じっていて
もっと少数でデイビー(樋口)が居た。
「日本人やのにミッシェルって、スージーって…」
「赤ずきんちゃんご用心って…アンタ…」
当時、相当冷ややかに見ていた記憶がある。
解散したらしいという噂は聞いていたけれど、
数年後、LOUDNESSでデビューした時は
その衝撃よりも、当時ファンだった子達の
リアクションの方が興味深かった。
彼らがLOUDNESS名義で活動し出した頃、
関西では空前のHR・HMブームが到来し
彼らは瞬く間にカリスマになった。
まだ“自分の居る場所が世界の中心”だった
私は、日本全国ヘビメタ状態なのだと、
当時疑いもしなかったが、後々になって
それは「大阪限定」カルチャーであって
LOUDNESSはその起爆剤の一端となったという
事実を知ることとなる。
一度だけ、生ライブを観たことがある。
キャンディーホールだったか、バーボンハウスだったか、
彼らがタキシードを着てハードロックを演るって企画の
ライブに、友達に頼まれて付いて行った。
正直な感想として「あんまり好きぢゃないな」と思った。
当時、その辺りのライブを覗く機会が多く
周囲からすっかり「ヘビメタ好き」だと思われていたけど
実際は、語尾をキィィィァァァーーーーと伸ばす歌唱法に
「もっとまともに歌えんのか?おめぇ達は」
と、思って見ていた。
ただ、確実に彼らはカリスマ化していき
樋口氏はアマチュアHRドラマー達の『神』となっていった。
「すげぇ~“アイドル→カリスマ→神”かよ」
と、嘲笑気味に言っていたけど、まさかこんなに早く
仏様になるとは思ってなかった。
相当きつい治療だと聞いていた。
厳しい状態だ、という噂も聞こえてきていた。
それでも(ほぼ)同世代の闘病って
どこか「ありえない」感があり
「まだまだ先の話」と思ってしまうところがある。
今回逝去のニュースを見て、色々調べたら
もうすぐ50歳だったんだ。
20年近く前、目の前で1バス・1ペダルで
派手にタム回しをしていた彼は
30歳を過ぎた辺りだったんだ。
時間は流れたんだなぁ~。
ある意味、昭和の匂いがする
ドラムだったような気もする。
音楽はタイムマシーンだから、
この訃報で自分の青春の終焉を
感じる人も居るのだろう、きっと。
あんまし好きぢゃなかったけど、
「正統派おっさんの、正統派ハードロック」
が見てみたかったような気もする。
ご冥福をお祈りいたします。
お疲れ様でした。
下敷きに挟むのが物凄く流行っていた。
「レイジー」の切り抜きを挟んでいる子も多数居たけど
その大多数はヴォーカルのミッシェル(影山ヒロノブ)で
中に数名、ギターのスージー(高崎晃)が混じっていて
もっと少数でデイビー(樋口)が居た。
「日本人やのにミッシェルって、スージーって…」
「赤ずきんちゃんご用心って…アンタ…」
当時、相当冷ややかに見ていた記憶がある。
解散したらしいという噂は聞いていたけれど、
数年後、LOUDNESSでデビューした時は
その衝撃よりも、当時ファンだった子達の
リアクションの方が興味深かった。
彼らがLOUDNESS名義で活動し出した頃、
関西では空前のHR・HMブームが到来し
彼らは瞬く間にカリスマになった。
まだ“自分の居る場所が世界の中心”だった
私は、日本全国ヘビメタ状態なのだと、
当時疑いもしなかったが、後々になって
それは「大阪限定」カルチャーであって
LOUDNESSはその起爆剤の一端となったという
事実を知ることとなる。
一度だけ、生ライブを観たことがある。
キャンディーホールだったか、バーボンハウスだったか、
彼らがタキシードを着てハードロックを演るって企画の
ライブに、友達に頼まれて付いて行った。
正直な感想として「あんまり好きぢゃないな」と思った。
当時、その辺りのライブを覗く機会が多く
周囲からすっかり「ヘビメタ好き」だと思われていたけど
実際は、語尾をキィィィァァァーーーーと伸ばす歌唱法に
「もっとまともに歌えんのか?おめぇ達は」
と、思って見ていた。
ただ、確実に彼らはカリスマ化していき
樋口氏はアマチュアHRドラマー達の『神』となっていった。
「すげぇ~“アイドル→カリスマ→神”かよ」
と、嘲笑気味に言っていたけど、まさかこんなに早く
仏様になるとは思ってなかった。
相当きつい治療だと聞いていた。
厳しい状態だ、という噂も聞こえてきていた。
それでも(ほぼ)同世代の闘病って
どこか「ありえない」感があり
「まだまだ先の話」と思ってしまうところがある。
今回逝去のニュースを見て、色々調べたら
もうすぐ50歳だったんだ。
20年近く前、目の前で1バス・1ペダルで
派手にタム回しをしていた彼は
30歳を過ぎた辺りだったんだ。
時間は流れたんだなぁ~。
ある意味、昭和の匂いがする
ドラムだったような気もする。
音楽はタイムマシーンだから、
この訃報で自分の青春の終焉を
感じる人も居るのだろう、きっと。
あんまし好きぢゃなかったけど、
「正統派おっさんの、正統派ハードロック」
が見てみたかったような気もする。
ご冥福をお祈りいたします。
お疲れ様でした。
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